プラチナ万年筆から発売されているシャーペン「プロユース171」はシュノークシステムと呼ばれる機能を搭載した特徴的なシャーペンです。
シュノークシステムにはガイドパイプの長さを調整できる機能と、筆圧を強くかけると芯が沈んで芯が折れるのを防ぐ芯クッション機能をを搭載しています。
今回は、そんな他のシャーペンとは一風変わったプロユース171の紹介とレビューをしていきます。
製品情報
製品名称 | プロユース171 |
メーカー | プラチナ万年筆 |
販売価格 | 1,650円(税込)/2,750円(税込)マットブラック |
芯径・カラー | 0.3mm マットブラック・シルバー 0.5mm マットブラック・ブルー 0.7mm ブラック 0.9mm ホワイト |
軸 | ABS樹脂 |
重さ | 23.1g |
長さ | 14.52cm |
公式HP | https://www.platinum-pen.co.jp/products/mechanical-pencil/6247/ |
プロユース171の特徴
デザイン
プロユース171の軸はABS樹脂、グリップは金属のローレットグリップとなっています。
イドパイプ調整機能が付いているためか一般的なサイズよりも口金は一回り大きくなっています。ガイドパイプの調整は口金を回して行うので、そのために回しやすいよう口金にはギザギザが付いています。口金が大きいため、他のペンよりもペン先からグリップまでの距離が長くなっています。
軸の側面には芯クッションON/OFF(後で詳しく紹介します)の切り替えを示す表示が塗装されています。
硬度表示窓はクリップについており、表示できる硬度は4H、2H、H、F、HB、B、2Bとなっています。
シュノークシステムを搭載
プロユース171のシュノークシステムには2つの機能がありあります。
①ガイドパイプの長さの調整
②ON/OFF可能な芯クッション機能
それぞれを詳しく紹介していきます。
①ガイドパイプの長さを調整可能
口金にギザギザとした溝がついているのがわかるかと思いますが、この部分を回すことでガイドパイプの長さを最大約4.7mmから0mmまで調節することができます。
②ON/OFFできる芯クッション機能で芯が折れない
誰でも一度は筆記時に力をかけすぎてしまい、芯を折ってしまったという経験があるはずです。芯クッション機能なそんな時に芯がクッションのように沈み、芯が折れるのを防ぎます。
この機能は軸を左右に回転させることでON/OFFを切り替えることができ、切り替えの表示が軸にもイラストとして塗装されています。
右に回すと芯クッションがONになり、左に回すとOFFになります。
実際に使ってみた
書き心地
プロユース171を実際に使ってみるとかなり重さを感じる書き心地です。また、ペン先のブレもなく安定感も十分です。ですが、持ってみると軸が意外と太く、そのせいもありスラスラとした書き味はなく、スマッシュやS20といったシャーペンよりも細かい筆記があまり得意ではないように感じました。
実際に使ってみてかなり気になった点があるのですが、口金が大きいのでペン先からグリップまでの距離がかなり長く、その距離感が使っていて少し違和感を感じました。ですがその分、ペン先の視界はかなり良く、書いている文字がはっきりと見えます。
ガイドパイプが長いので定規を引くのにも最適です。
鈍さを感じるのノック感
ノック感はかなり重めで、鈍さを感じます。
ステッドラーやS20のようなカチカチとした軽やかなノック感は感じられません。
握り心地
グリップは金属製のローレットグリップとなっていますが、実際に握ってみるとステッドラー925 35やロットリング600のような強いザラつきはありません。なのでけっこう滑りやすくなっています。また、グリップは持ってみると製図用シャーペンとしてはかなり太めに感じます。
ですが、重量感は全体的に均一で、バランスが良い印象です。
芯クッションは優秀。でもガイドパイプ調整機能はいらない
私は芯を長く出して使うのが好きなので、芯クッション機能はかなり便利でした。意図せずして力をかけてしまった時に、芯を折らず書けるというのは非常にストレスフリーです。
ガイドパイプ調整機能については正直必要ないと感じました。というのも、慣れてしまえば問題ないのでしょうが、ガイドパイプを短くすると使っていてかなり違和感があり、書きにくさを感じてしまったためです。そのため、私はガイドパイプ調整機能をほとんど使用しませんでした。
正直、ガイドパイプは4mm固定が一番書きやすいと思います。
まとめ:他にはない機能がつまった挑戦的なシャーペン
プロユース171はガイドパイプ調整機能や芯の折れを防止する芯クッション機能を搭載した、他にはない機能がつまった挑戦的なシャーペンでした。
確かに個人的にガイドパイプ調整機能はいらないと感じましたが、それでも他のシャーペンにはない特徴を持った一本であることは確かです。
皆さんも、ぜひプロユース171を試してみてください。もしかしたら、私とはまた違った感想を持つかも知れません。それほどまでに面白みのあるシャーペンです。
最後に、ここまで読んでいただきありがとうございました。